Germany

ドイツ

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-ドイツの街歩きと店紹介-

Berlin ベルリン
少し建築の歴史的な側面の話が続いてしまったので、ここで少しドイツの街の話をしようかと思います。
ドイツといえば、首都はベルリン。ベルリンの壁など、やっぱり街の中を歩いていても、切り離せない歴史の名残があちこちに見られます。そして何と言っても、美術館の宝庫!街中のあちこちに美術館が点在しています。現代美術館などの大きな美術館はもちろん、先ほどのバウハウスの歴史を辿る「バウハウス・アーカイブ(Bauhaus Archive)」、ユダヤ人迫害の歴史に体感的に触れることのできる「ユダヤ美術館(Jewish Museum)」、写真美術館の「C/O Berlin」などかなり的が絞られた美術館から、個人が運営する小さなギャラリーまで、街中にアートが強く根付いています。普段、アートはよく分からない、と感じる人も、これだけたくさんのジャンルの美術館があれば、一つはお気に入りが見つかるのではないでしょうか。

そして、街中から半歩外に出て少し小さな通りに入れば、素敵な古着屋がカフェがそこら中に!たまには雑貨バイヤーらしく、ベルリンでオススメの古着・雑貨屋を少しご紹介。

PICKNWEIGHT
古着の量り売りをしているヴィンテージショップ。支店がいくつかある、比較的大規模なヴィンテージショップ。お店によって少しずつ雰囲気が変わって来ますが、ベルリンのお店は、割とフェミニンで日本人にもとっつきやすいアイテムが多数あります。
http://picknweight.de/portfolio_page/made-in-berlin-berlin-mitte/

Garments Vintage Cloths
こちらはベルリン北部にあるお店。ベルリン内に2店舗あります。こちらはPICKNWEIGHTよりもセレクトがかかっていて、かなりハイセンスなお店です。シュターガルダー通りのお店が個人的にはタイプ。
http://www.garments-vintage.de/stargarder_strae.html

この二つは、こちらのサイトから見つけました。向こうでは古着文化がかなり浸透してるから、「地名+second hand」でインターネット検索すると、まとめサイトやレビューなど参考になりそうなサイトがたくさん出て来ます。
https://www.top10berlin.de/en/cat/shopping-261/second-hand-shops-1553

Hamburg ハンブルク
ベルリンの話をすれば、必ず話したくなるのがハンブルクの街。ストックホルムと同じく、ベルリンとハンブルクで好きなのは良い意味で未完成なところ。ベルリンは様々な時代を生き抜いた荒々しさと都市の機能、現代のテクノミュージックを率いるクラブ文化など、様々な要素が街全体に絡んでいて、カオスな雰囲気がなんだか趣ある感じ。一方ハンブルクは都市としてはまだまだ開発途中な部分もあるのだけど、海辺の町特有の爽やかな雰囲気がわたし的にはとてもツボ!
市庁舎や赤煉瓦倉庫街など、伝統を感じる風景ももちろん素敵。でもやっぱり気になるのは通りに立ち並ぶ個性豊かなお店の数々。

中でもシャンツェン地区はハンブルクの中でもひときわ個性の光るエリア。ハンブルクの中では貧困層の多く住む地域として知られますが、家賃が安いので学生やアーティストの集まる場所でもある、ちょっと独特なエリアなのです。

シャンツェン地区のオススメ店もいくつかご紹介。

まずはシャンツェン地区の蚤の市から。毎週土曜日に開催されており、照明器具や中古自転車、衣類に家具など本当に幅広い品々が立ち並びます。これこそザ・蚤の市という感じ。掘り出し物が見つかれば儲けもの!雑貨バイヤーとしては胸が高鳴るひと時です。中古品に抵抗がある方も、ぜひ雰囲気だけでも味わってもらいたいところ。

Lockengelöt
こちらは、シャンツェン蚤の市の会場のすぐ近く、マルクト通りにあるお店。
みなさま「アップサイクリング」という言葉はご存知でしょうか。「リサイクル」は使わなくなったものを再利用することをさしますが、「アップサイクル」は、使わなくなったものを、デザインの力を借りて再利用前よりも価値を高めるという考え方です。さすがはエコ大国ドイツの都市ハンブルク。このお店では、そんな「アップサイクリング」な考え方に満ちたプロダクトがずらり。見ているだけでも楽しくなります。
https://www.lockengeloet.com/

他にもマルクト通りには個性とものづくり魂の溢れる、素敵なお店がたくさん。下町感溢れる雰囲気とアートの組み合わせがおもしろい、ぜひ一度歩いてみてほしいゾーンです。

街歩きでほっと一息つきたいときは、elbgoldのコーヒーを。コーヒーの焙煎所を併設したカフェは、倉庫感のあるスタイリッシュな空間もとっても素敵。
http://www.elbgold.com/

限られた場所、お金で知恵を絞って設計された建築、限られた資源を最大限活用するために考案されたデザイン。建築やデザインからもドイツの美学が伝わってくるような気がします。